古来、ダイヤモンドが太陽にシンボライズされ、王の象徴だったのに対し、真珠は月をシンボルとし、女王(または王妃)の象徴でした。
月は潮の満ち引きを左右することから、女性の生理や出産など、生命との強烈な関わりを印象づけられていますが、その潮で生まれる真珠もまた、「月の雫」と形容されてきました。
真珠の美しい輝きは、貝の中に入って吐き出せなかった異物を、貝が自らの分泌物で包み幾重にも分泌物の層を重ねたもの。人々は自らの痛みを美しい光に変えていく真珠貝の辛抱強さと、その命の中に、悲しみを喜びに変える女性の力を重ね合わせ、気品と富(心・財ともに)のシンボルとされてきました。富の象徴の一つに、運がいい=ツキがいい、つまり、真珠も人もツキ(月)に左右されているからだという説があります。